「おとも」代表の鎌田孝博と申します。
クラシックギタリストとして演奏活動をしながら、都内・埼玉でギター教室を運営し、これまで15年以上にわたって音楽講師をしています。お子さんから大人の初心者の方まで、いろいろな生徒さんとレッスンの時間を共にしてきました。
同時に、私自身が学生時代に不登校を経験した、ひとりの不登校経験者でもあります。フリースクールに通い、家にいた時間も長く、「学校に行けない自分」と長く向き合ってきた人間です。
音楽講師であり、不登校経験者である。
このふたつが重なる場所で、私にしかできない仕事があるのではないか。そう考えて立ち上げたのが、「おとも」です。
学校に行けなくなった日々の記憶は、今もとてもよく覚えています。朝、布団から出られない感覚。「行かなきゃ」と「行けない」が頭の中でぶつかって、何もできなくなる時間。家族の足音にすら、申し訳なさを感じてしまうあの感じ。
当時の私にとって、家は最後の安全地帯であり、同時にいちばん苦しい場所でもありました。「自分は家族に迷惑をかけている」「自分はダメな子だ」という気持ちが、ずっと胸の中にありました。
そんなとき、私を救ってくれたのは、「学校に戻ろう」と急かさない大人たちでした。フリースクールの先生、家族、近所の人。彼らは私を「不登校の子」としてではなく、ただの「鎌田くん」として見てくれました。
あの頃、私が必要としていたのは、「学校に行きなさい」と言う大人ではありません。
「行かなくていい。そのかわり、一緒に別の道を探そう」と、横に並んで歩いてくれる大人でした。
私がクラシックギターを本格的に始めたのは、20歳のときでした。世間的には「遅咲き」と言われる年齢だと思います。けれど、その遅さこそが、私の財産になっています。
「できないことが、できるようになっていく」その過程を、私は20歳から自分の体で経験しました。だから、最初は楽器に触れたこともない初心者の方の気持ちが、よくわかります。一音目を鳴らした瞬間の喜びも、思うように指が動かない悔しさも、自分のことのように感じられます。
その後、第46回神奈川新人ギターオーディション入選、第21回埼玉ギターコンクール次席といった結果もいただきました。けれど、私が音楽から本当にもらったのは、賞や肩書ではありません。「自分にもできることがある」という感覚でした。
かつて、学校に行けなかった自分。何にもなれない気がしていた自分。そんな自分が、音楽を通じて、誰かに何かを届けられる存在になっていく。この変化は、私の人生にとって、本当に大きなものでした。
音楽講師として15年以上、たくさんの生徒さんと向き合ってきました。お子さんも、社会人の方も、ご年配の方もいらっしゃいます。みなさんに共通してお伝えしてきたのは、「音楽は、自分のために奏でるものでいい」ということです。
誰かに評価されるためでも、ステージに立つためでもなく、ただ「自分が今、ここで音を鳴らしている」その時間を大切にする。その姿勢を、レッスンを通じてお伝えしてきました。
不登校のお子さんに音楽訪問サービスを届けるとき、この姿勢はそのまま生きてきます。
「上手くなる」ことはゴールではありません。お子さんが、ご自宅で、自分のペースで、音と過ごす時間を持つ。その時間が、何かのきっかけになればいい。私はそんなふうに考えています。
「まだサービスを利用するか決めていない」という段階でも大丈夫です。
お子さんやご家庭の状況をお聞かせいただくだけでも構いません。
初回のオンライン相談は無料です。